そろそろ起業してみたいけど…
個人で起業をしたい考えたとき、どのようなやりかたがあるでしょうか?
この記事では個人の起業の仕方について、
- 事務手続き
- 起業の仕方
の2つのポイントをわかりやすくお伝えしていきます。

起業の仕方:事務手続き編
個人が起業するときには、税務署にて「開業届」を提出する必要があります。
ただしくは、「個人事業の開業・廃業等届書」といいます。
起業してお金を稼いだら、税金を納めないといけません。
開業届はそのために提出するものです。
開業届を提出するときの主な注意事項
提出時期 | 事業を開始して一ヶ月以内 |
手数料 | 不要 |
その他、不明な点は税務署の所得税担当の方に相談してみましょう。

起業の仕方:起業スタイル編
開業届を提出しても、ビジネスで成功するとは限りません。
一時的な成功は、運に左右されます。
しかし長期的に事業を営んでいくためには、努力と工夫、実力が必要となるでしょう。
企業の10年間の生存率は約70%
帝国データバンクという調査会社に登録されている企業の10年間の生存率は、約70%といわれています。
個人の場合はどうでしょうか?

個人の起業の仕方を4種類にわけてみる
実は個人で起業する場合は、「どこをめざすのか?」で大きく変わってきます。
なぜならば、個人の起業の仕方は企業より柔軟で、さまざまなやり方があるからです。
ここでは、
- 店舗または事務所
- スタッフ
の2つのポイントから、起業の仕方を4つに分類してみます。
個人の起業の仕方
構える | 構えない | |
雇う | 1 | 2 |
雇わない | 3 | 4 |
- 店舗を構えてスタッフも雇う:カフェなど
- 店舗を構えないでスタッフは雇う:オンラインメディアの運営など
- 店舗を構えてスタッフは雇わない:整体院など
- 店舗を構えないでスタッフも雇わない:フリーランスなど
まずはリスクを避けて起業しよう
このブログでは、リスクを避けて起業することをおすすめしています。
4番の「店舗も構えないでスタッフも雇わない」スタイルです。
なぜ、まずはリスクを避けるべきなのでしょうか?

リスクを避けて失敗から学ぶ起業のやり方
個人が起業するときにリスクを避けるべき理由は、
- 失敗から学べるようにしておくことが成功の秘訣だから
です。
自分の身の丈にあっていない方法で起業をして失敗しても、必要な学びを得ることができません。
サッカーをはじめたばかりの小学生が、いきなりプロの試合に放りこまれるようものです。
レベルが違いすぎて、身につかないのです。
リスクを避けるということは、「お金をかけない」ということとは違います。
サッカーの例でいえば、「まずは初心者向けのスクールで学ぶためにお金をかけましょう」というような意味合いです。
「失敗から学ぶ」という言葉があります。
しかし、すべての失敗から自動的に学びを得られるわけではないのです。

個人の起業の仕方でおすすめの「ゆるやかな起業」
具体的な起業の仕方としては、「ゆるやかな起業」というものがあります。
ゆるやかな起業の特徴
- 仕事の目的として「自分の好きなことを自分でやること」を重視する
- 他の起業家と比べると、相対的に女性が多い
- ゆるやかな起業の理由は「自由に仕事をしたかったから」というものが多い
仕事をする時間や場所を柔軟に選択しながら自由に働くという、個人ならではのワークライフバランスを重視した起業の仕方です。
参考になる事例を紹介します。
この記事では、「本業と両立しながら趣味で自宅レストランを営む人たち」について紹介されています。
これも、ゆるやかな起業のひとつのやり方といえるでしょう。

働き方の未来はゆるやかな起業に近づいていく
私たちの未来の働き方は、どのように変化していくでしょうか?
厚生労働省による「働き方の未来2035:一人ひとりが輝くために懇談会 報告書」によれば、
- 時間や空間にしばられない働き方に
- より充実感がもてる働き方に
- 自立するために、好きと得意を活かした道を選ぶように
なると予想されています。
また企業においても、「スマートワーク経営」というキーワードで、柔軟に働くしくみを整えるための動きがでてきています。
個人の起業でも、好きで得意を活かした柔軟な働き方をめざそう
個人の起業においても、
- 働く場所や時間を柔軟に選択できるようにしておくこと
- 好きで得意なことを活かした道を選択すること
などが、起業のやり方として一般的になっていくでしょう。
2020年に世界を揺るがした新型コロナウイルスは、経済にも大きな打撃を与えました。
柔軟な働き方は、予想外のリスクに対応できる柔軟性を高めることにつながるはずです。

ゆるやかな起業のメリットとデメリット
ではここで、ゆるやかな起業のメリットとデメリットをわかりやすく紹介しておきましょう。
柔軟な働き方により幸福度が高まる
ゆるやかな起業のような柔軟な働き方は、幸福度を高めてくれる可能性があります。
幸福度ランキングの上位国に、デンマークという国があります。
実は、デンマークの幸福度が高い理由は余暇と収入のバランスがとれていることにあるそうです。
「ワークライフバランスがとれている」ともいいます。
ワークライフバランスをとるためには、仕事をする場所と時間を柔軟に選択できることが必要になります。
ゆるやかな起業は、ワークライフバランスのとりやすい起業の仕方であり、結果的に人生の幸福度を高めることにつながるでしょう。
収益の安定化とリスク対策が最も大きな課題
ゆるやかな起業の実態と課題というレポートによれば、
- 売り上げの安定的な確保
- けがや病気になった場合の対応
が課題であると指摘されています。
もちろん、どんなビジネスにおいても「売り上げ」と「リスク対策」は大きな課題だといえるでしょう。
ゆるやかな起業では特に、仕事自体が楽しいので結果にこだわりにくくなってしまう側面はあるかもしれません。
例えば、ウェブデザインが好きな人がそれを仕事にした場合、ついつい時間を忘れて作業に没頭してしまう。
結果として、生産性や売り上げが低くなってしまう、というようなパターンです。

個人が起業するときにどうやって収益を安定化すればよいか?
では、売り上げを安定的に確保できるようになるにはどうしたらよいでしょうか?
私の体験からお伝えできるのは、
- いかにお得意さんと長期的にお付き合いさせていただくか?
が大切ということです。
もちろん、継続的な新規顧客の開拓も欠かせません。
しかし安定的な売り上げの確保という意味では、やはりお得意さんの存在が大きいです。
また最近では、サブスクリプションにチャレンジする方も増えてきた印象です。
参考にしてみてください。
まとめ:個人の起業の仕方は「好きで得意なこと」を副業から
個人が起業するときの事務手続き:
- 税務署にて「開業届」を提出する
まずはリスクを避けて起業しよう:
- 自宅にパソコンを用意してオンラインビジネスをはじめるなど、リスクを避けた起業の仕方を採用する
- 失敗から学べるよう身の丈にあった起業をする
個人が起業するときは「ゆるやかな起業」を参考に:
- 好きで得意を活かした仕事づくり
- 働く場所や時間を柔軟に選択できるスタイル
なお、個人が「スモールビジネス」という形で起業するときのアイデアや役立つサービスについてはこちらの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。