セラピストとして独立したいけど、失敗したくない。

失敗したときのことを考えると、独立に踏み切れません

セラピストとして独立はしてみたい。

でも、失敗はやっぱり避けたい。

悩むところです。

失敗と成功のイメージ

実は私は、オーナーセラピストとして独立して、サロン開業しました。

小さなサロンですが、スタッフを雇って経営していたこともあります。

そこでこの記事では、そんな私の経験をもとに

について、わかりやすくお伝えしていきます。

セラピストが独立して失敗する最大の原因

「家賃さえなければ、楽なんだけどね……」

これは、私がサロンをやっていたときに、同業者からよく聞いた言葉です。

セラピストとして独立して、何とか失敗せずにやっていけている。

でも、毎月の家賃の支払いがキツい。

実は、家賃にかぎりません。

サロン経営では「ランニングコスト」が失敗の最大の原因になる、といえるからです。

ランニングコストとは、「毎月かかる経費のこと」と考えてください。

↓ ちなみに下図は、私がひとりでサロンをやっていたときの経費の内訳(のイメージ)です。

ひとりサロンの経費の内訳(例)

サロンの経費の内訳のイメージ
  • 細かく見ていくと他にもいろいろあるのですが、要するに家賃がかなりの割合を占めていた、ということをイメージでつかんでください

セラピストとして独立して失敗するってどういうこと?

じゃあそもそも、セラピストとして独立して失敗するってどういうことでしょう?

  1. 借金を背負ったあげく廃業する
  2. 借金はしなかったけど資金を使い果たして廃業する
  3. 低空飛行でサロンは続けていけてるけど成功とはいえない

いろいろあるけど、こんな感じでしょうか。

でもセラピストとして独立した以上、はっきり失敗といえるのは、廃業することではないでしょうか?

もちろん廃業といっても、理由はさまざまです。

なので、「特に資金的な理由で廃業してしまったときは、失敗」と考えておくとよいでしょう。

このように考えると、やっぱり毎月の家賃って結構、大きいです。

でも逆にいうと、他にかかるランニングコストってあんまりないんですよね。

というわけで次に、セラピストが独立して失敗する具体的なパターンを5つ、紹介します。

セラピストが独立して失敗する5つのパターン

ここからはより具体的に、じゃあどんなときにセラピストが独立して失敗しやすいか? を紹介していきましょう。

  • 私の経験プラス、いろいろなサロンオーナーから聴いた話をもとにまとめてあります
サロンの店舗家賃のイメージ

パターン1「家賃」

家賃はランニングコストとして、サロンを続けていくかぎり、支払い続けることになります。

そして、あまり使わなかったからといって家賃が安くなるわけでもありません。

ということは、店舗を契約するときの条件があとあとまで効いてくる、ということ。

ここが結構、難しいところです。

なぜなら、いい物件って家賃も高いことがほとんどだからです。

安ければ安いほどいい、とも言えないんですよね。

そこで参考として、下記の記事をもとに「サロンの売上アップの基本」についてチェックしてみてください。

もちろん、自宅サロンとかシェアサロンのような形態でオープンする場合は、家賃に関する心配はほとんどなくなるはずです。

サロンの人件費のイメージ

パターン2「人件費」

ある方から聞いた話なのですが……

物件を借りて内装を整えて、セラピストを雇って開業するまでに2,000万円くらい使いました。

でも、ぜんぜんお客さんがきません・・・

……いきなり数千万円も使っちゃうなんて、嘘みたいな話しですよね。

でもこういうことって、意外とよくあるみたいなんです。

特に、会社員としてまじめに頑張ってきた40〜50代の男性。

あくまでも聞いた話ではありますが、こういう方ほど、このような開業をしがちなんだとか。

話しがちょっとそれました。

元にもどしますと、サロンのランニングコストとして家賃の次に大きいものは、「人件費」だと考えてください。

この記事では、「セラピストが独立して失敗するパターン」としてお話をしています。

なので、「自分に対する人件費」も含まれると考えてください。

言いかえれば、自分が生活していくためのお金ですね。

誰も雇わなかったとしても、自分は生活していくだけのお金は必要になります。

このあたりについても、よく計算しておくとよいでしょう。

サロンにお客がこないイメージ

パターン3「お客がこない」

当たり前ですが、どんなに家賃と人件費を節約しても、お客さんがこないと話しになりません。

ここで、発想の転換が必要になってきます。

「どうしたらセラピストとして独立して失敗しないですむか?」

ではなく、

「どうしたらセラピストとして独立して成功できるのか?」

と考える必要がでてくるのです。

なぜなら、失敗しないようにやったからといって自然に成功するわけではないからです。

そこで参考として、下記の記事もチェックしてみてください。

立ち退きのイメージ

パターン4「立ち退き」

これはレアパターンなのですが、借りている店舗が立ち退きにあうことがあります。

安くていい物件だけど、ちょっと古い。

こんなとき、オーナーが「ビルの建てかえ」などを検討していることがあります。

ごくたまにですが、「立ち退きにあった」という話しを聞きます。

可能であれば、物件を取得するときに、このあたりのこともチェックしておけるとよいでしょう。

また最近では、テナントの立ち退き交渉を請け負ってくれる弁護士もいるそうです。

体調不良のイメージ

パターン5「身体を壊した」

正直にいいますと、私はセラピスト時代、腰を痛めて動けなくなったことがあります。

いわゆる「ぎっくり腰」というやつでした。

セラピストは身体が資本になることが多いです。

私がいうまでもありませんが、健康には気をつけましょう。

また、精神面のケアというか、思考や感情の整理も積極的に行うとよいと思います。

というのは、セラピストとして独立すると、自分のことは自分で決めなくてはいけなくなるからです。

日々の仕事を楽しくこなすためにも、心身の健康は大切です。

できるだけ失敗しないセラピストの独立の仕方ってあるの?

ここまで、セラピストが独立して失敗するパターンを見てきました。

では逆に考えて、「できるだけ失敗しない方法」ってあるんでしょうか?

シンプルに考えると、「ランニングコストを抑える」ということになると思います。

私がおすすめするのは、独立前の準備期間として、副業セラピストとして活動してみることです。

いわゆるシェアサロンやレンタルサロンなどを活用して、空いた時間に予約をいれる。

副業なので、必然的に活動時間は少なくなります。

そのため、「お断り」も増えてしまうかもしれません。

でも、お断りが増えてきたということは、独立してもやっていける可能性がでてきた、ともいえます。

まとめ:セラピストが独立して失敗する5つのパターンとは

実は私がセラピストとして独立するときは、失敗のことはあまり考えていませんでした。

お店をだすことが学生時代からの夢だったので、ポジティブなイメージで頭がいっぱいになってしまっていたからです。

まあそれはそれとして、よい思い出です。

いずれにしても、焦って独立するのはよくありません。

焦らずとも、いまできることはいろいろあるはずだからです。

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この記事を書いた人

Udagawa Yushi

スモールビジネスコンサルタント/ウェブ集客プロデューサー/元オーナーセラピスト
 
開業後1年間まったく売れず赤字続き → 独自の分析と膨大な検証を試し、毎月60名の新規客が集まる人気店に。
その知見を生かし、300名以上コンサル → 月商200万越え、講座を開催し全国から生徒さんが殺到などの成功例を輩出。あなたならではの "魅力" で売れるお店にするのが得意。
 
著書「頭とこころの整理法〔第一版〕」