個人サロンの経営のための目標設定方法【10年先まで】

個人サロンの経営について簡単にできるワークをご紹介します。

確かに、「個人サロンを経営する」なんて、なんだか難しく感じるかもしれません。

しかし、「個人サロンの経営とは、目標を立てて達成していくこと」と考えてみてください。

こう考えると、ちょっとわかりやすくなるはずです。

ですが、どうやって目標を立てていけばいいでしょうか？

現実ばなれした目標を設定しても、あまり意味はありませんよね。

でも、適切な目標を立てるのって、意外と難しいもの。

実は私も、そうでした。

よく考えてみれば、個人サロンの経営なんてはじめてで、よくわかりません。

ですから、開業当初の目標は、ほとんど絵空事といった感じでした。

そこでこの記事では、そんな私の体験をもとに、

• 個人サロンの経営をブレずに続けられる目標の立てかた

について、わかりやすくお伝えしていきます。

個人サロン経営のための目標設定〜全体の流れ

はじめに、個人サロンの経営の目標の立てかたについて、イメージで確認してみましょう。

木の根っこの部分に、あなたの想いや価値感があります。

それが育って、花が咲く、そんなイメージです。

つまり、下のほうから考えていきます。

これを具体的な目標にしたものが、下記のリスト。

このリストに従って、あなたの個人サロンの経営目標を立ててみましょう。

個人サロンなのに経営の目標なんて必要なの？

その前に。

「個人サロンなのに、わざわざ経営について考えないといけないでしょうか？」

確かにそういう意見もあると思います。

でも私は、個人サロンだからこそ、経営に関する目標設定は大切だと思っています。

理由は、ひとりでやっているからです。

ひとりで経営していていちばん怖いのは、自分がズレていることに気づかないこと。

個人サロンだからこそブレずにつづけていける目標が大切

もちろん普段は、そんなにズレることはないでしょう。

でも、お客さんが来ない状態が続くと、気持ちに余裕がなくなってきます。

すると、長期的な判断がしにくくなってきます。

そして、その場しのぎの対策に振りまわされがちになり、余計なお金や時間を使ってしまうことになります。

こうなると、自分でも気づかないうちにどんどんズレていってしまう。

だからこそ、経営に関する目標設定が大切になってきます。

個人サロン経営の目標設定〜具体的なワーク

というわけでここからは、個人サロン経営の目標設定について、具体的な方法をお伝えしていきましょう。

とはいえ実際に取り組んでいただくと、それなりに時間がかかります。

なので、このページのいちばん下にあるシェアボタンなどを使って、この記事を保存しておくことをおすすめします。

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Step1 あなたが大切にしたい価値感を見つける

Step1　あなたが大切にしたい価値感を見つけましょう

はじめに、木の根っことなる部分、「あなたが大切にしたい価値感」を見つけていきましょう。

この価値感によって、あなたがどんな木を育て、花を咲かせるか？ が決まってきます。

つまり、

• 個人サロン経営上の決断や判断は、基本的にこの価値感に基づいて行う

と、覚えておいてください。

やりかたは簡単。

下記のリストを参考にしてください。

例えば、私の場合：

• 成長し続ける
• 探求し続ける
• オープンであり続ける

こんな風に、自分にしっくりとくるような短い文章にしてみるとよいでしょう。

Step2 サロンの仕事で集中してやるべきことを決める

Step2　自分が集中すべき仕事の範囲を決めましょう

次にやるべきことは、

• あなたが集中して取り組むべき仕事の範囲を決める

ということです。

個人サロンでは、ひとりで仕事をすることが多くなります。

そのため、「やるべき仕事とやらない仕事」を決めておかないと、効率が悪くなります。

じゃあ、個人サロンではどんな仕事があるか？

もちろん、実際に開業してやってみるのがいちばんよくわかるでしょう。

でも、これから開業する予定の場合は、下図を参考にしてください。

上の図をみて、自分が集中してやるべき仕事の範囲を決めましょう。

なお、「なんでやらないことを決めるのが大切なの？」については、下記の記事で詳しく解説しています。

また、やるべき仕事を絞りこむためのより具体的な方法について知りたいときは、下記の記事を参考にしてください。

Step3 サロンの仕事のこの先10年の目標をつくる

Step3　10年目標をつくる

大切にすべき価値感を決め、集中して取り組む仕事の範囲も決めた。

そうしたら次は、

• これからこれから10年の目標について

考えてみましょう。

10年先の目標って、ちょっと長すぎる気もしますよね。

でも、個人サロンで３年つづけられるところって、少ないです。

これは、長期的な目標がないことも、その原因のひとつではないでしょうか。

イメージで見てみましょう。

10年目標を見きわめるための質問

当たり前ですが、目標を立てなければ、ゴールにたどり着くこともできません。

そこで次の質問について、考えてみてください。

このことについて答え、文章として書きだしてみましょう。

なお、10年目標についてより詳しく知りたいときは、下記の記事を参考にしてください。

Step4 個人サロンのマーケティング戦略を練る

Step4　マーケティング戦略を練る

「マーケティング戦略」と聞くと、難しく感じるでしょうか。

でも、個人サロン経営のためのマーケティングは、意外とシンプルです。

まず、マーケティングとは、

• あなたが活躍できる場所を見つけてそこに力を集中させること

と考えてください。

サッカーで考えてみましょう。

サッカーでは、ポジションごとの役割というものがあります。

ボールに触りたいからといって、自分の役割を放棄して好きなことをやってしまうと、チームは負けてしまいます。

個人サロンのマーケティング戦略も、これと似ています。

自分のポジションを決める。

言いかえると、「誰のために、どんな役に立ちたいのか？」ということ。

そしてそれが、「あなただからこそできること」であれば、サロン経営が成功する確率は高まります。

マーケティング戦略のための３つの質問

そこでさっそく、次の３つの質問に答えてみてください。

例えば私の場合ですが、私は会社員時代にパソコンの仕事をしていて、いつも腰や肩、目が辛かったです。

なのでセラピストとして、同じような悩みを抱えている人の役に立ちたいと考えていました。

また、近隣のサロンを調べるなどして、「ならでは」の特徴をだせるように工夫しました。

なお、個人サロンのマーケティング戦略についてより詳しく知りたいときは、下記の記事を参考にしてください。

Step5 ３年後のサロンのイメージをはっきりさせる

Step5　3年後のイメージをはっきりさせる

個人サロンの経営の目標設定も、ここまでくれば、あとひといきです。

次は、あなたのサロンの、３年後のイメージをはっきりさせていきましょう。

1) ３年後の目標達成予定日とは

いまから３年後の、何月何日にこの目標を達成するか？

今日でも構いません。

ぴったり３年でなくても、「３年後の年末」などわかりやすい日でもよいでしょう。

2) 目標の売上を決める

ここは難しく考えず、次のステップ３とあわせて考えるようにしてください。

3) 成功のイメージを描きだす

単に売上目標を達成するだけではなく、例えば「素敵なお客さんに囲まれた、笑顔の絶えないサロン」といったようなイメージが大切です。

加えて、「自分がどんな生活を送りたいか？」といったイメージもできるとよいでしょう。

サロンの仕事でうまくいっても、私生活を犠牲にしすぎていたり、精神的な負担が大きすぎたりするようでは、本当の意味での成功とはいえないからです。

Step6 一年計画を立てる

Step6　1年計画を立てる

順番に進めてきた「個人サロンの経営の目標設定」ですが、ここまでくれば、かなり具体的な内容になってきます。

ステップ５で書きだした３年後のイメージをもとに、これからの一年で何をやるべきか？

より具体的な目標として考えていきましょう。

Step7 ３ヶ月後の達成目標を決める

Step7　3ヶ月後に達成したいことを決める

一年計画をもとにすると、あなたのサロンでは、３ヶ月後にどんなことを達成しているべきでしょうか？

このステップは、３ヶ月ごとに見なおすとよいでしょう。

現在の課題をみつける

Step8　現在の課題をみつける

最後に、現在の課題を見つけ、実践に移していきます。

このステップは、日々、仕事をはじめる前に確認できるとよいでしょう。

まとめ

この記事では、個人サロン経営のための目標設定方法について、８つのステップにわけて解説しました。

1. あなたが大切にしたい価値感
2. 集中すべき仕事の分野
3. 10年目標
4. マーケティング戦略
5. 3年イメージ
6. 1年計画
7. 3ヶ月後に達成したいこと
8. 現在の課題

ぜひ参考にしていただいて、あなたらしい個人サロンを経営できるよう、頑張ってみてください。