個人サロンにもマーケティング戦略があると、ビジネスもうまくいきます。
マーケティングって何?
個人サロンのマーケティングについては、難しく考えてしまうとかえって逆効果です。
そこでこの記事では、
- マーケティング戦略のための3つの基本的な質問
についてご紹介します。
質問に答えていただくだけで、実践で役立つマーケティング戦略の基本をゲットできます。
個人サロンのマーケティング戦略とは
個人サロンにおけるマーケティング戦略とは、
- あなたが活躍できる場所を見つけてそこに力を集中させること
と考えてください。
例えばサッカー。
サッカーでは、ポジションごとに役割があります。
- シュートが得意な選手は、得点をとる役割
- 守るのが得意な選手は、ゴールを守る役割
ボールに触りたいからといって、自分の役割を放棄して好きなことをやってしまう。
これではチームは負けてしまいます。
個人サロンのマーケティング戦略も、これと同じと考えてください。
あなたは一選手として、サロン業界内でのポジションを決める必要があるのです。
そのためには、自分が活躍できる場所を見つけ、そこに力を集中させないといけません。
誰のためにどんな役に立ちいのか?を考えるのが個人サロンのマーケティングの基本
これをビジネスに言いかえると、「誰のためにどんな役に立ちたいのか?」ということになります。
そしてそれが、「あなただからこそできること」であれば、サロン経営が成功する確率は高まり
「マーケティング戦略を練る」というのは、
「私が活躍できる場所どこか?」
「どうやってそこに力を集中させていけばいいのか?」
について考えること、と思ってください。
これは、例に挙げたサッカーに限りません。
バスケや野球もそうですし、オーケストラや会社など、さまざまな組織にあてはまります。
そこで次の項では、さっそく「個人サロンのマーケティングのための3つの質問」をご紹介します。
個人サロンのマーケティング戦略を練るための3つの質問
では、個人サロンのマーケティング戦略の3つの質問をご紹介します。
紙とペンを用意して、実際に答えてみてください。
マーケティング戦略のための3つの質問
- あなたの理想のお客さんは誰か?
- あなたのビジネスの「ならでは」の特徴を3つあげてください
- お客さんはあなたの商品でどんな風に悩みを解決しますか?
ひとつずつ、詳しく解説していきましょう。
(1) 「あなたの理想のお客さんは誰か?」
あなたにとって、理想のお客さんは誰でしょうか?
というよりもまず、「理想のお客さん」ってなんでしょうか?
私は、「尊敬できる素敵なお客さん」であり、同時に「あなたの施術のファンでもある存在」と考えています。
相思相愛のような関係です。
理由は、このような「素敵なお客さん」の存在は、日々の仕事を充実させてくれるだけでなく、売り上げにも大きく貢献してくれるからです。
1-1 個人サロンで理想のお客さんを想定することはお互いにとってメリットがある
個人サロンの仕事は、多売できません。
一日に相手するお客さんの数は、1〜3人程度のところが多いのではないでしょうか。
そしてお客さんとの距離が、とても近くなります。
提供する側にとっても、お客さん側にとっても「相手は誰か?」によってかなり影響をうけることになります。
だからこそ、理想のお客さんを想定することは、お互いにとってメリットがあると言えるでしょう。
2-2 理想のお客さんを見つけるには?
では、「理想のお客さん」を見つけるにはどうしたらいいか?
すでにビジネスとして経験を積んでいらっしゃるならば、
- 既存のお客さんについて振り返ってみる
この方法で、意外と簡単に見つけられることが多いです。
私がリラクゼーションサロンをやっていたときも、いつもカップルで来てくださる、素敵なお客さんがいらっしゃいました。
しかし、これからサロンをはじめる場合は、どうしたらよいでしょうか?
そのようなときは、
- 憧れの存在を理想のお客さんとして設定する
- 自分と似ている人を理想のお客さんとして設定する
といった方法が有効です。
3-3 理想のお客さんをどのように設定するか?
さらに具体的に、理想のお客さんを設定する方法を紹介しましょう。
よくあるパターンとしては、
- 性別
- 年齢
- 職業
- 所得
- 家族構成
- 住んでいる場所
- 好きなもの
- 嫌いなもの
- 価値観など
を設定していく方法です。
これらをむずかしい言葉で、
- デモグラフィック(性別や年齢、家族構成など)
- ジオグラフィック(住んでいる場所や勤務先、行動範囲など)
- サイコグラフィック(考えかたや価値観など)
といいます。
このようなデータ的な部分からも、お客さん像を想定しておきましょう。
(2) 「あなたのサロンならではの3つ特徴とは?」
ふたつめの質問にいきましょう。
あなたのビジネス「ならでは」の特徴を3つあげてください
よくある例としては、「早い・安い・うまい」がありますね。
なぜ、このような「ならではの特徴」が必要なのでしょう?
ならではの特徴がないと、お客さんは、似たようなサービスへ流れてしまうからです。
いまの時代、ちょっと探せば似たようなサービスって、たくさんあるはずです。
そうなってくると、価格競争になってしまいます。
労働集約型の仕事である個人サロンでは、価格競争はできるだけ避けるべき。
2-1 ならではの特徴を見つける方法
そこでまずは、あなたが提供している、または提供する予定の商品やサービスの特徴やメリットについて調べてみましょう。
次に、競合店をチェックしてみましょう。
どんな特徴をもっているでしょうか?
全国展開するなら別ですが、普通は個人サロンの仕事なら、「お客さんが通える範囲」の競合について調べれば大丈夫です。
これらを総合的にみて、「あなたのサロンならではの特徴」を出していきましょう。
注意点としては、個性的すぎてはダメ、ということです。
ここが難しいところでもあるのですが、お客さんのニーズがないと、意味がないからです。
(3) 「お客さんはあなたのサービスでどんな風に悩みを解決するのか?」
最後の質問です。
お客さんはあなたのサービスでどんな風に悩みを解決するのか?
ここは解説が必要なので、順を追って説明します。
何かに困っているお客さんが、あなたの商品やサービスを使うことで、困りごとを解決したり、望みを叶えられたりする。
まずは、こんなようなイメージをしてみてください。
では、その一連の流れをより具体的に表すと、どうなるか?
例えば、「リラクゼーションサロン」で考えてみましょう。
- 職場では上司や同僚に気をつかっている。また残業も多く、肩こりや頭痛になることも
- 「癒やしがほしい」と考え、通勤途中の電車内でスマホを使ってリラクゼーションサロンを検索する
- いろいろ見ているうちに、よさそうなサロンを見つけた
- ウェブサイトから予約した
- お店に行った
- 公式ラインで友だちになると限定キャンペーンがあると言われたので、友だちになった
お客さんはあなたのサービスでどんな風に悩みを解決するか?
これを見つけるためには、
- 理想のお客さんにしてほしい行動をはっきりさせて
- それをできるだけイメージで把握する
ことが大切です。
これをやることで、あなたの力をどこに集中させていけばいいのか? が見えてきます。
上の例では、理想のお客さんは、通勤途中の電車内でスマホを使ってあなたのお店を見つけています。
となると、ウェブを使った集客に力を集中させる必要があることがわかります。
まとめ
マーケティングに関するノウハウや情報は、本当にたくさんあります。
そのためよくあるのが、情報に溺れてしまうというパターン。
なのでこの記事では、あえて「3つの質問」にしぼってご紹介しました。
- あなたの理想のお客さんは誰か?
- あなたのビジネスの「ならでは」の特徴を3つあげてください
- お客さんはあなたの商品でどんな風に悩みを解決しますか?
まずは紙とペンを用意して、実際に答えてみましょう。
なお、個人サロン経営のための目標設定についての全体像を知りたいときは、下記の記事を参考にしてください。