「HSPだけど、起業したい」
そう考える方は、決して少なくなりません。
実は私にも、HSP 傾向がありました。
職場の人間関係などで、苦労をしてきたのです。
ですが、思い切って起業をしてからは、日々の生活はかなり楽になりました。
この体験から私は、「自分らしく生きるために起業すること」をおすすめしています。
ぜひこの機会に、下記のコンテンツも参考にしてみてください。
そしてこの記事では私の体験をもとに、
- 実体験に基づくHSP が起業を成功させる7つのコツについて
わかりやすくお伝えいたします。
HSP はどうすれば起業できる?
ひとことで「起業」といっても
- 個人として起業する
- 法人として起業する
おおまかにわけて、この2つの方法があります。
このブログでは、内向型/HSP が個人で起業する方法についてお伝えしていきます。
もしもあなたが「起業に興味あるけど自信がない」というときは、下記の診断を受けてみてください。
個人の起業いろいろ
さて、個人による起業については
- 個人事業主
- フリーランス
といった名称があります。
まずは基礎知識として、簡単に解説しておきましょう。
個人事業主とは
個人事業主とは、法人ではなく個人として事業を営む人のことをいいます。
- 例:個人で営む輸入雑貨のオンラインショップや自宅サロン、コンサルタントなど
フリーランスとは
フリーランスとは、会社に所属せずに仕事を請け負う人のことをいいます。
- 例:イラストレーターとして会社や個人から仕事を請け負っているなど
「個人事業主」と「フリーランス」については、単なる名称にすぎません。
なので、資格がないと名乗れないというといったこともありません。
起業するのに必要な資格などはあるの?
実は、個人として起業するために必要な資格というものはありません。
最寄りの税務署に行き、個人事業の開業・廃業等届出書という書類に必要事項を記入して提出する。
これだけです。
個人事業主として起業するだけならば、特に費用もかかりません。
HSP として起業するときに目指すべき方向性は?
HSP は、職場の環境に影響を受けやすいです。
そこで HSP 向きの仕事としては、
HSP 向きの仕事の例
コンサルタント/カウンセラー/セラピスト/家具職人/ペット美容師/ライター/エンジニア/プログラマー/図書館司書/在宅ワーカー/フリーランサー
などがよくあげられます。
これらの仕事は、
- 職場環境を自分でコントロールしやすい
- 多くの人と関わらなくて済む仕事である
といえます。
つまり、HSP が苦手とする「刺激」を避けやすいので、HSP 向きの仕事と呼ばれているのです。
HSP が起業するときに心がけたい3つのポイント
起業についても、同じように考えることができます。
- 働く時間や内容、付きあう人をコントロールするために起業する
これがポイントになります。
- 自分が送りたい生活から逆算して仕事を創る
といってもよいでしょう。
例えば私の場合、自宅を仕事場にして、パソコンを使ってオンラインで仕事をしています。
余計な刺激が少ないので、HSP にとっては理想の環境かもしれません。
その経験をもとに、HSP が起業するときに心がけたいポイントを、3つ紹介します。
HSP 起業で心がけたいポイント
- 自分の居場所・心地よく働ける環境をつくる
- 小さくとも安定した収入源の確保
- やりたくない仕事を避ける
ひとつずつ、わかりやすく説明していきます。
1.自分の居場所・心地よく働ける環境をつくろう
誰でも起業するならば、「たくさんお金を稼ぎたい」というのが本音でしょう。
しかし HSP の場合は、例えお金をたくさん稼げたとしても、刺激が強すぎる環境では長続きしません。
起業をするときは、収入プラス、自分が心地よく働けるかどうか?も判断基準にするとよいでしょう。
2.小さくとも安定した収入源を確保する
HSP は心配性の傾向があります。
それはビジネスでも変わりません。
なのでまずは、安定した収入を得られるようにすることを心がけるとよいでしょう。
安定した収入、つまり継続的な仕事があることは、心の安定につながるからです。
3.やりたくない仕事を避けよう
特に内向型の HSP は、量より質を求める傾向があります。
いくら稼げるからといっても、気の向かない仕事を続けていくことは、得意ではありません。
ここでポイントになるのは、「やりたくない仕事の明確化」です。
自分の仕事の範囲をはっきりさせ、きちんと断ることも大切です。
HSP 起業の事例12個
では、HSP 起業に向いている仕事には、どんなものがあるでしょうか?
HSP が個人として起業するための12個のアイデア
特に HSP に向いている仕事と思われるものを紹介します。
1.フリーランスライター
ウェブ媒体などに記事を書く仕事です。
パソコンがあればできる仕事なので、HSP 向けといえるでしょう。
スキルシェアサービスを活用すれば、すぐにフリーランスライターとして活動を開始することができます。
2.ブロガー
フリーランスライターと同様に、パソコンの前に座って行う仕事です。
ブログコンテンツなどを制作し、広告収入などを得ていく方法です。
3.ホームクリーニング
HSP は細かいところに気づくことができるので、整理整頓や掃除が得意な人も多いです。
よいクライアントに出会えれば、安定した仕事として続けていけるかもしれません。
4.託児・子どもの見守り
HSP は、他人の些細な変化に敏感です。
この特質をうまく活かすことができれば、子どもの見守りなども得意分野といえるでしょう。
人と関わる仕事なので、クライアントに左右される部分はあります。
5.ハンドメイド・クラフト作品の販売
minne というサービスを活用すれば、ハンドメイド作品などを手軽に販売することができます。
似たようなサービスに Etsy というものもあります。
細かい作業が得意な HSP には向いている仕事といえるでしょう。
6.ウェブデザイナー
パソコンとインターネット環境さえあれば、どこでも仕事ができるウェブデザイナー。
これも、HSP 向きの仕事といえます。
ただし HSP は、クライアントとの交渉で消耗してしまうことがあります。
まずは、きちんと自分の仕事の範囲を決めておくことが大切にことでしょう。
7.オリジナルTシャツ販売
HSP は、繊細さゆえに創造的であるともいわれます。
STORES.jp を利用すれば、オリジナルの Tシャツを手軽に販売することができます。
8.グラフィックデザイナー
こちらも HSP の繊細さを活かすことのできる仕事だといえます。
あなたにデザインのスキルがあれば、フリーのグラフィックデザイナーとして活躍することもできるかもしれません。
9.家政婦・家事代行
HSP は、整理整頓や掃除が得意なほうだと思います。
タスカジ を利用すれば、家事代行業で起業することができるでしょう。
10.電子書籍の著者
創造的な文章を書くことも、HSP に向いている仕事だといえます。
Kindle ダイレクト・パブリッシングなら、コストをかけずに出版することができます。
11.家具職人
Creema では、自作の小さな棚やベンチなどを販売することができます。
家具職人は、HSP に向いている仕事といわれています。
12.校正
現在では、個人でも出版する人が増えてきました。
校正者のような仕事も、HSP に向いているといえるでしょう。
なお、あなたがどんな仕事で起業するのが向いているか? については、下記のページを参考にしてください。
好きで起業して自分らしく生きるための「思わずやってしまうこと」入門
起業するタイミングはいつがいい?
私は学生時代、「小さなお店を自分でやる」ことに憧れていました。
結果、タイ古式セラピストとして、リラクゼーションサロンを開業することになりました。
これは私の夢でした。
しかし実は、どうしても会社になじめなかったから起業するしかなかったともいえます。
HSP は、このような働きづらさを抱えている人もいます。
好きで得意なことを副業からはじめよう
しかし、会社になじめないからといって、すぐに辞めてしまうのはおすすめしません。
というのもいまは、副業が解禁されてきているからです。
そこでまずは、副業からはじめてみることを検討してみましょう。
実際に、下記のアンケートでは、98%の人が副業に興味があると答えています。
趣味を副業にすることから起業する
「趣味の料理を活かした自宅レストランをパートタイム起業で営む」という事例について、外部サイトの記事をご紹介しましょう。
もはや、一昔前のように、リスクを背負って起業する必要はなくなってきました。
まずは副業で経験を積みながら、芽がでてきたら、本格的に起業のタイミングを検討する。
こんな進めかたをおすすめします。
HSP の起業を成功させる7つのコツ
最後に私の経験をもとに、HSP として起業を成功させるための7つのコツを紹介します。
1.ひとりのお客さんと長くお付きあいすることを考えよう
HSP が起業するときに心がけたいポイントは、
- ひとりのお客さんを大切にしてできるだけ長くお付き合いさせていただく
なぜなら、HSP は新規顧客の開拓が得意なほうではないからです。
次から次へと知らない人に会ってセールスする。
もしあなたが HSP なら、できるだけ避けたくありませんか?
カフェに例えるならば、「通りがかりの一見さんばかり」のお店ではなくて、長く愛してくれる常連さんがメインの隠れ家的なカフェ。
そんなイメージで、常連さん、お得意さんとの関係を大切にしていけるとよいでしょう。
また一般的に、常連さんやお得意さんは、ビジネスの売り上げを安定的にもたらしてくれます。
これによって、心配性な HSP の心も安定させてくれるはずです。
2.嫌な仕事、嫌な人から離れられるようにしよう
HSP 起業では、「好きで得意なこと」を仕事にできるといいです。
さらに加えて、
- 嫌いな仕事、嫌な人と付きあわないで済むという状況をつくる
HSP はその繊細さゆえに、お客さんに振りまわされてしまいがちだからです。
好きなことだけでなく、嫌いなことも棚卸ししてみましょう。
そして、自分の仕事の範囲をできるだけはっきりさせておく。
これは、HSP ならではの自分を守る方法ともいえるかもしれません。
また、「特に好きなことがない」という人もいます。
そういうときは、無理して「好き」を追及する必要はありません。
「それほど好きな作業ではないけれど、決して嫌ではない」
これくらいの距離感でビジネスを進めたほうが、客観的な判断をしやすくなることもあります。
要するに、「嫌いを避ける」。
これが、HSP 起業のポイントともいえるでしょう。
3.仕事の意味や意義を大きくとらえるようにしよう
HSP は、もともと大きな野心を心に描けるようなタイプではないことが多いです。
しかし起業をしてビジネスを軌道に乗せるためには、常に成長を心がけ、目標達成を目指していくことが必要です。
現状維持をめざしているだけでは、売り上げが下がってしまうことが多いからです。
そこでポイントとなるのは、
- 事業の規模ではなく仕事の意味や意義を大きくとらえるようにしてみる
こと。
例えば、
「自分が頑張ることは、家族のためにもなっている」
「この仕事は社会に貢献できる仕事だ」
こんな風に考えることで、ビジネスを成長させていくきっかけを得られるようになります。
仕事の意味や意義について、より大きく考えるようにしてみましょう。
4.少数でいいので信頼できる人をつくる
内向型の HSP は自宅を仕事場にすると、ついつい引きこもりがちになることがあります。
これは、HSP にとっては快適な環境かもしれません。
ですが、あまりこもりすぎると客観性を失ってしまうことがあります。
継続的なビジネスの成功のためには、自分の仕事に対する客観性が大切です。
よい意味で他人からどう見られているか? を気にするようにしましょう。
少数でもいいので信頼できる人をつくり、仕事面でのフィードバックをもらえるとベストです。
5.不安や心配を書きだしてうまく付きあうスキルを身につける
HSP は、神経質で心配性な人が多いです。
起業における心配性には、メリットとデメリットがあります。
- メリット:無理なリスクを負わない。慎重にすすめることができる
- デメリット:いろいろなことを気にしすぎてしまい生産性が落ちる
心配性をメリットにするためには、どうすればいいでしょうか?
シンプルな方法としては、ジャーナリング(紙に手書き)があります。
ジャーナリングを習慣にすることで、不安や心配を客観的に見つめられるようになります。
HSP は心配性だからこそ、対処法を身につけるようにしましょう。
6.既存のスキルを高めるだけでなく新しいスキルを身につけるための時間をつくろう
HSP が起業をしたら、「スキルを継続的に身につける」という考えかたを採用することをおすすめします。
「ハードスキル・ソフトスキル・オンラインスキル」という3つのスキルに分けて考えると、わかりやすくなります。
ハードスキル
ハードスキルとは、仕事をするうえでの「実務的なスキル」のこと。
例えば特定のアプリケーションを使っての文書作成やプレゼン作成、外国語能力や交渉能力などがそれにあたります。
ハードスキルは、時代とともに変化していきます。
そのため、常に学びつづける姿勢をもつようにしましょう。
ソフトスキル
ソフトスキルとは、ひとことでいえば「対人関係のスキル」のことをいいます。
一対一の関係ならば、HSP の特徴を対人関係に活かしやすいです。
例えば、相手の表情や、態度の微妙な変化によく気づき、そこから得た情報をもとにして、細やかな対応をすることもできるでしょう。
ひとりひとりとじっくり向き合えるような仕事を選択すれば、あなたの繊細さはひとつのスキルになる可能性があります。
オンラインスキル
オンラインスキルとは、SNS やブログといったオンラインツールを使いこなすスキルのことです。
これには技術的なものだけではなく、オンラインという舞台の上で、あなたという存在をどう表現していくか? ということも含まれます。
HSP の人にとって、SNS 上で自分を売り込んでいくことは、苦手分野のひとつかもしれません。
その場合は、自分自身ではなく、自分の作品を投稿するなどの工夫をしてみましょう。
7.健康に気をつけよう
意外と忘れがちなのが、健康に配慮することです。
起業すると、自分の都合で働く時間を決めることができるようになります。
しかし、有給休暇やその他の保障がありません。
健康診断も、自分の判断で受診する必要があります。
健康に対する意識を忘れないようにしましょう。
まとめ:HSP 起業を成功させよう!【10年間の効果実証済み】7つの戦略
参考になるかわかりませんが、私がセラピストになってサロン開業した経験を、下記の記事にまとめてみました。
実は起業することそれ自体は、難しいことではありません。
しかし長く続けていこうとすると、コツが必要になってくると思います。
私は、HSP としては、ひとりひとりのお客さんを大切にして末永くお付きあいをつづけさせていただくこと。
これが大切だと思っています。