この記事では、サブスクリプション起業を個人で成功させるためのポイントについて、わかりやすくご紹介します。
個人ビジネスにサブスクリプションを導入することで、
- 売上の安定化による精神的なゆとりや時間的な自由
を得ることができます。
実は私も、10年以上前から、サブスクリプションと呼べるサービスを提供してきました。
そこでつかんだコツは、
- 便利さや機能の豊富さよりも、お客さんが「なくなったら困る」と感じるものを提供すること
と考えています。
この記事では、その理由をわかりやすく解説していきます。
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サブスクリプションとは?
「定期購入」や「定額購入」。
これが、サブスクリプションのイメージです。
サブスクリプションとは
- 顧客に対しモノを売るのではなく、使用または利用する権利を与える
- その権利に対して継続的に課金をしていく
「サブスクリプション方式」などということもあります。
例えば、動画見放題の Netflix、音楽聴き放題の Spotify が有名ですね。
ホンダやトヨタもサブスクリプションを導入しはじめている
ここ最近、サブスクリプションはひろがっています。
例えば、車のサブスクリプション。
これは全国規模で展開されつつあります。
中古車サブスクリプションサービス 「Honda Monthly Owner」の展開エリアを全国へ拡大
また、YouTube Premium という、YouTube の有料プランも登録者を増やしているそうです。
YouTube MusicとYouTube Premiumの登録者数が8000万人を超える
サブスクリプションの本質とは顧客ごとにカスタマイズされたサービスを提供していくこと
そんなサブスクリプションですが、その本質は、
- 顧客満足度の高いカスタマイズされたサービスを継続的に提供していくところ
にある、と言われています。
例えば、先ほど紹介した、Netflix や Spotify。
これらのサービスでも、ユーザーの好みを分析して、次に観るべき動画や聴くべき曲をおすすめしてくれます。
サブスクリプション成功のポイント
- カスタマイズ化されたサービスを提供することにより顧客満足度を高め、継続的に利用してもらう
このサブスクリプション成功のポイントについて、先にお伝えした「中古車サブスクリプション」を例にして考えてみましょう。
- 「恋人とのデート」や「友人たちとスノーボード」といったシチュエーションに応じて、車種を自由かつ気軽に変更できる
こういったポイントが、単なる「定額つかい放題」とは違うところです。
顧客ひとりひとりのニーズに応えられる、きめ細かなサービスを提供できるかどうか?
これがサブスクリプション起業の成功のポイントとなってきそうです。
囲い込み戦略はサブスクリプションに有効?
では、「囲い込み戦略」はどうでしょうか?
例えば、「この動画は Netflix だけでしか観れません」。
こういうやりかたもよくありますよね。
囲い込みも、サービスの継続にはある程度の効果があるのかもしれません。
しかし、利用者がサービスに満足できているかどうか? のほうがもっと大切だと言えるでしょう。
サブスクリプションで起業するには?
サブスクリプションを利用して起業するには、具体的にどうすればよいでしょうか?
私の個人的な体験からお伝えしますと、
- サブスクリプション成功のコツは、なくなったら困るものを提供すること
ということです。
なくなったら困るものを提供することがポイント
サブスクリプションで起業するなら、お客さんが「なくなったら困る」と感じるものを扱いましょう。
はじめに、反対の例をあげてみましょう。
例えば、アマゾン。
アマゾンでは、「プライム」という継続課金サービスを提供しています。
- お急ぎ便が使える
- 写真をクラウドに保存し放題
- 動画見放題
- 音楽聴き放題
さまざまな「便利さ」を付加的に追加しています。
しかし実はこれ、なくなってもそれほど困りません。
「最近、アマゾンってやらせレビューや偽物の出品が多いみたいだよね。その点、ヨドバシなら安心だしシンプルで使いやすいよね」
ユーザーがこんな風に感じたとしましょう。
すると、なくなってもそれほど困らないものならば、簡単に他社サービスに乗りかえることができてしまうのです。
もちろん、大企業なら競争力もあるので、それでよいのかもしれません。
でも個人でサブスクリプション起業するならば、
- オーダーメイド、プラス、なくなったら困るもの
という観点で考えていくことをおすすめします。
サブスクリプション起業の事例
次に、実体験にもとづくサブスクリプション起業の事例を紹介します。
カスタマイズ化されたビジネスサイトを継続課金制で提供
2008年頃のことです。
私は、ホームページ制作にサブスクリプションを導入しました。
それまでの店舗経営の経験を活かして、「個人ビジネス向けのビジネスサイト制作」を提供するという内容です。
その頃、個人向けのビジネスサイト制作にはハードルがありました。
それは、「初期費用が高い」というもの。
そこで、そのハードルをできるだけ低くしてあげました。
「初期費用ゼロ円。修正変更ゼロ円。いつでも解約可」
このような提案をしたのです。
当時、このような提案しているところは、ほぼゼロだったと思います。
一件だけ、東北地方のホームページ制作会社だけが、毎週日曜日に小さな新聞広告を出していました。
「毎月17,500円でホームページが持てる!初期費用なし!」
私が知っているかぎり、私と同じようなことをしているのはここだけでした。
というわけで、「初期費用が高い」というハードルをクリアしたこの提案では、新規顧客の開拓は難しくありませんでした。
継続のために克服すべき課題
サブスクリプションは、「継続してくれるかどうか?」がポイントです。
私の場合は、顧客のビジネスが続くかぎり継続をしてくださいました。
現在は必須ではありませんが、当時は個人ビジネスにおいて「ビジネスサイトはなければ困るもの」だったからです。
ちなみに私の場合ですが、
- 12ヶ月継続してくれれば初期投資分を回収できる
これくらいの感覚で、サービスを提供していきました。
初期投資というのは、本来ホームページ制作でいただくべき初期費用やその他のコストなどのことです。
このように、サブスクリプションを継続してもらうためには、これがなくなったら困ると感じてもらえるようなサービスを提供できるかどうかがポイントになります。
そのためには、提供するサービスに関する知識と経験、初期投資が必要になります。
この点が、個人がサブスクリプション起業をするときに克服すべき課題になるでしょう。
サブスクリプションが成功したときのメリット
個人のサブスクリプション起業が成功すると、どんなメリットがあるでしょうか?
まず言えることは、チャーン(途中解約)がほぼゼロになり、売上が安定化するということ。
そしてこれは私の場合ですが、契約年数が増えるごとに作業負担が減り、時間的余裕が増えていきました。
成功するサブスクリプションのアイデアは「スキルのかけあわせ」がポイントになる?
実体験をもとにして感じていることは、スキルとスキル(または商品)をかけあわせることが、サブスクリプションのアイデアを生みだすポイントになるのでは?
ということです。
例えば、整体院。
技術のある整体師は、病院では対応できない身体の不調を解決してくれます。
しかし、症状の根本的な改善のためには、ふだんの生活から変える必要があることが多いです。
そこで、「定期的な生活習慣の改善についての相談」といったサービスをサブスクリプションとして導入する。
現在であれば、Zoom などを使って、定期的に顧客の健康状態をチェックしてあげることができるかもしれません。
問題があれば、来院してもらって施術を受けてもらう。
このようにして複数のスキルをかけあわせていくことが、サブスクリプションのアイデアを生みだすポイントになってくるでしょう。
ご自身のスキルについてより深く知りたいときは、下記のページを参考にしてください。
好きで起業して自分らしく生きるための「思わずやってしまうこと」入門
まとめ:個人がサブスクリプション起業で成功するためのポイント
私の事例をもとに、サブスクリプションを活用するためのおおまかな流れを紹介しました。
サブスクは魅力的なサービス提供のカタチと言えます。
ですが、簡単に導入できるか?
というと、そういうわけでもありません。
この記事が、サブスクリプション起業の参考になれば幸いです。