人生に迷ったとき、どうすればいいと思いますか?
そんなときは、あなた自身の価値観を見なおすタイミングかもしれません。
価値観が揺らいでいるとき、人は人生に迷いやすくなってしまうからです。
人生に迷ったときこそ、あなたが本当に大切にしたい価値観をはっきりさせる。
これができれば、迷いから抜けだすヒントを得られると思います。
実は私も、そうだったんです。
30代になる直前に、自分の仕事、これからの人生について悩んだことがありました。
そこでこの記事では、そんな私の経験を踏まえて、
- 人生で迷ったときに後悔しない決断をする方法
について、わかりやすくお伝えしていきます。
人生で迷ったとき大切にすべき価値観をはっきりさせる3つの方法
人生に迷ってしまったとき。
そんなときこそ、あなたが本当に大切にしたい価値観を見なおすタイミングです。
価値観が揺らいでいるときこそ、人は人生に迷いやすくなるからです。
- あなたが大切にしたい価値観をはっきりさせられれば、それをヒントにして人生の迷いを解決できる
こんな風に考えてみてもよいでしょう。
そこでこれから、あなたが大切にすべき価値観をはっきりさせる方法を3つ、紹介します。
方法 1)自分の性格を知ることで人生の迷いをはっきりさせる
人生で迷ったとき。
まずおすすめなのは、自分の性格を知ることです。
自分の性格ってなかなか変えられないし、自分の性格が人生の選択に及ぼす影響って、結構あるみたいなんです。
自分の性格について詳しい診断をしたいときは、下記の記事を参考にしてください。
ビッグファイブの診断であなたの性格を知って実生活に活用する方法
方法 2)自分が大切にしたい価値観を知ることで決断のヒントを得る
次に、あなたが大切にしたい価値観を探ってみましょう。
シャローム・シュワルツという人が考えた「10の価値観」のリストを紹介します。
シュワルツによる10の価値観
権力
達成
快楽
刺激
自律
博愛
善行
伝統
調和
1) リストを見て、あなたが大切にしたいと感じる価値観を探してみましょう。
いくつ選ぶかは自由です。
例えば私なら、「自律・博愛・善行」という感じでしょうか。
わかりにくい場合は、こういう価値を大切にできる自分でありたいと思えるものを選んでみましょう。
2) あなたが大切にしたいと感じる価値観に従って、未来の自分の理想の生活、人生についてイメージしてみましょう。
自分の価値観に基づいた行動は、幸福感や充実感を高めてくれるといわれています。
いまあなたが選択した価値観にしたがって、未来の自分の理想の生活や人生についてイメージしてみましょう。
方法 3)自分らしい生きかたを見つける
「自分はこういう人間だ」
といえるような、自分らしさをしっかり持つ。
これによって、人生の迷いを払拭できることがあります。
自分らしさについてより詳しく知りたいときは、下記の記事を参考にしてください。
私が人生でいちばん迷ったこと、それは仕事のこと
私が人生でいちばん迷ったのは、仕事のことです。
もとから「独立したい」と考えていた、というのもあると思います。
もしあなたも仕事のことで迷っていらっしゃるなら「働きかたタイプ」を見つける診断を受けてみてください。
人生に迷ったとき後悔しない決めかた3ステップ
それでは次に、人生に迷ったとき後悔しない決めかたを3つのステップにわけて紹介します。
個人的に、
- 人生に迷ったとき後悔しない決断をするためのコツは、「未来を創造すること」
と考えています。
ステップごとに解説します。
Step1 人生で迷っていることをはっきりさせる
自分は、人生のどんなことに迷っているのか?
まずはここをはっきりさせましょう。
人生で迷うということは、自分自身の価値観が揺らいでいる状況だからです。
- 自分が人生の何に迷っているのか?をはっきりさせてみよう
▼
Step2. 最高のゴールをいきいきとイメージする
人生で迷っているときに「決める」とは、実は、人生の選択肢を自分で創造することです。
例えばあなたは、「仕事にやりがいを感じられない」と悩んでいたとします。
- 単にいまの会社が嫌だと感じているのか
- いまの会社では自分の本当にやりたいことができないのか
- 生活面でよりよい待遇を求めているのか
あなたがどんな価値観を大切にしていきたいか?
これによって、創造したい未来のイメージも変わってくるはず。
そのうえで、「最高のゴール」をイメージすることが大切です。
この段階では、妄想レベルでも OK なので、
- 自分が迷っていることについて、本当に満足できる最高のゴールをいきいきとイメージしてみよう
▼
Step3. 簡単に実行できる次の一歩を設定する
人生で迷っているとき、実は自分が考えているゴールや目標までたどりつく必要がないことも多いです。
解決の方向性に向かって一歩を踏みだす。
これだけでも、迷いが解消されてしまうこともあるからです。
方向としては「最高のゴール」へ向かう。
でも進むのは、「一歩」で大丈夫。
これが、人生で迷ったときのちょっとしたコツです。
それも、「簡単に実行できそうな次の一歩」で大丈夫です。
例をあげてみてみましょう。
迷っていること:この人と結婚すべきかどうか?
最高のゴール:理想の相手と生活の不安なく一生、幸せに暮らす
次の一歩:自分の理想をあらためて書きだしてみる
シンプルですが、これくらいで大丈夫です。
と、思われるかもしれません。
でも迷っているときこそ、小さな一歩の行動が大切になってきます。
- 最高のゴールへ向かって、簡単に実行できそうな「次の一歩」に取り組んでみよう
人生で迷ったときの決断のヒント3つ
ここまで、人生で迷ったときの決断について、3つのステップで紹介してきました。
人生で迷ったときにやることは、これだけです。
とはいえ実際にやってみると難しいこともあると思うので、下記に簡単なまとめをしておきます。
ヒント 1)自分が大切にしたい価値観をはっきりさせよう
人生で迷ったときは、この記事のはじめに紹介したように、あなたの価値観をはっきりさせることが役立ちます。
あなたが大切にしたい価値観をはっきりさせることで、目の前の損得にとらわれない人生の決断ができるようになります。
ヒント 2)人生で迷いやすいタイミングを客観的に知ろう
これはあとで紹介しますが、人生にはもともと「迷いやすいタイミング」があります。
これらについて知っておくことで、自分が人生の何に迷っているのか? を客観的に理解しやすくなるでしょう。
ヒント 3)ジャーナリングに取り組んでみよう
考えていることや感じていることを紙に書きだす習慣があると、迷ったときにも役立ちます。
このようなスキルを「ジャーナリング」といいます。
より詳しく知りたいときは、下記の記事を参考にしてください。
人生に迷ったとき最高の人生を創造する方法
人生に迷ったとき、目の前にある選択肢から選ぶだけでは解決できないことがあります。
そんなとき大切なことは、人生で迷ったときこそ、自分にとって最高の選択肢を創造することではないでしょうか?
ここではその方法について紹介します。
1) 人生の「迷い」と「悩み」の違いを知る
人生の「迷い」と「悩み」は違います。
迷うということ。
これには、「すでに選択肢があって、いずれかの決断をして進む」という前提があります。
迷っている | 進むことは決めている |
悩んでいる | 進むかどうかさえ決められていない |
例えば、就職活動で二社から内定をもらった。
普通なら、どちらかに就職することは、すでに決まっていますよね。
対して、「悩み」とは、もっと選択肢がぼんやりしている状態です。
内定をもらったけれど、本当は就職なんかしないでミュージシャンになりたい。
もしかしたらこんな風に悩んでいる方も、いらっしゃるかもしれません。
人生に迷っているのか? 悩んでいるのか?
まずはこの点について意識してみましょう。
2) 「人生」と「生活」の違いを知る
人生と生活の違いを知っておくことで、自分の迷いをよりはっきりさせやすくなります。
生活 | 損得(金銭)や安全、メリット・デメリットで考える |
人生 | 損得抜きにして望んでいることか? やらないで後悔しないか? で考える |
上の表のように、私たちが生きている「人生」には、「人生的な側面」と「生活的な側面」があると考えてみてください。
例えば、転職するかどうか迷っている。
生活のことだけを考えるなら、自分の好き嫌いに関係なく、より安定している仕事を選択すべきです。
しかし人生のことも考えるならば、やりがいや生きがいといった、自分の価値観や感情もふくめて考えたほうが、よいかもしれません。
あなたが迷っているその迷いは、人生の迷いなのか、生活に関するものなのか?
このあたりについて、考えてみましょう。
3) 人生で迷ったときこそ自分と向きあう
人生に迷ったときこそ、自分の「内側」と「外側」を一致させることが大切になってきます。
内 | 心が感じること、内的体験 |
外 | ステイタスや収入、見た目などの外的体験 |
例えば田中さん(仮名)が、「いまの仕事は好きではないので、会社を辞めて独立したい」と考えたとします。
このとき田中さんの内面は、本当はどんな体験を望んでいるでしょうか?
よくよく探ってみると、
「転職先を探してまた面接とか正直、めんどくさい。起業したほうが楽そう」
「嫌いだった上司やバカにしてきた同僚を見返してやりたい」
こんなことを考えているかもしれません。
人生に迷ったときこそ、自分と向きあうことが大切です。
なんでかというと、きちんと自分と向きあわないと、選択を間違ってしまう可能性があるからです。
3-4. 人生に迷ったときこそ直感と感情を大切にする
人生で迷ったとき。
実は、直感や感情にしたがったほうが、後悔が少ないことがよくあります。
なぜか?
人間には、感情で決めて、あとから理論や理屈で自分を正当化する傾向があるからです。
長い人生を振り返ってみたとき、「もっとやりたいことをやっておけばよかった」と後悔する人は、結構いるそうです。
ただ、感情で決めるといっても、焦りや不安から決めてしまうのは避けたほうがよいでしょう。
客観的な知識や情報もゲットして、直感と感情も活用する。
こんな風なイメージをしてみてください。
5) 人生で迷ったときこそ一歩ずつ進む
人生に迷ったときの選択では、実は最終的なゴールがどこかよくわからない、ということもありえます。
例えば、就職。
就職する段階では、自分のやりたい仕事や理想などがあるかもしれません。
しかし、10年、20年と働くうちに、当初のゴールが変わっていくことは、よくあります。
人生で迷ったとき、ゴールがどこかよくわからないけれど、とりあえず進まないといけない。
そんなこともあるのです。
そんなときは、「いまできることをとりあえず一歩進む」と考えみると、楽になることがあります。
6) 他人に相談するときは価値観を判断する
人生で迷ったとき、友人や知人、また専門家に相談することもあると思います。
このときポイントになるのは、「あなたが大切にしたい価値観を理解してくれているかどうか?」です。
専門家のアドバイスであっても、それがあなたの価値観と違っているならば、参考にならないこともあるからです。
これは、友人や知人のアドバイスも同様です。
7) 人生で迷ったときこそ最高の選択肢を創造しよう
人生で迷ったときに後悔しない決断をするコツは、未来を創造することです。
目の前の選択肢は自分が本当に納得できるものなのか?
あなたの創造したい未来から、考えなおしてみましょう。
自分が納得できる、最高の選択肢を創造する発想が大切になってきます。
人生で迷いやすい3つのタイミングを知ろう
人生には、迷ってしまいやすいタイミングや状況があります。
人生で迷ってしまうタイミングとは、言いかえれば、あなたの価値観が揺らぎやすいタイミングです。
あなたの価値観が揺らぎやすいタイミングを知っておくことで、人生の迷いに対処することができるでしょう。
人生で迷うタイミング (1):ライフイベント
価値観が揺らぎやすいタイミングのひとつめは、「ライフイベント」です。
ライフイベントとは、就職、恋愛、結婚などの、人生で遭遇するさまざまなイベントのこと。
人生には、さまざまなイベントがありますよね。
例えば、
- 就学〜就職〜転職〜恋愛〜結婚〜出産〜子育て〜教育〜老後〜病気〜死
などです。
ライフイベントに遭遇すると、人生が大きく変化します。
しかし、この「変化」が予想とは違っていると、自分の価値観が揺らぎ、人生の迷いが生じることになります。
- 希望していた会社に就職することができた。けど、何かちょっと違う気もする・・
- 結婚って、こんな感じ? 理想とぜんぜん違う・・自分に自信がないからいけないのかな・・・
ささいなきっかけから、人生における迷いが生じてきます。
人生で迷うタイミング (2):社会の変化
価値観が揺らぎやすいタイミングのふたつめは、「社会の変化」です。
社会が変化することで、私たちの生活にもその影響がおよびます。
その結果、自分の価値観が揺らぐことがあります。
例えば、新型コロナウイルスの影響で、仕事や生活が大きく変化した方も多いでしょう。
このような変化の影響を受けて、これからの人生について迷うことがあります。
人生で迷うタイミング (3):個人の発達
価値観が揺らぎやすいタイミングのみっつめは、「個人の発達」です。
ライフイベントや、社会の変化にに遭遇しなくても、人は「発達」という変化をとげていきます。
参考として、レヴィンソンによる発達段階を紹介しておきましょう。
- 成人への過渡期
大人の世界の可能性を模索し、一歩を踏みだす時期 - 大人の世界へ入る時期
自分と大人の社会との間をつなぐ仮の(とりあえずの)生活を築く - 30歳の過渡期
大人の世界へ入る時期に築いた生活の欠陥に気づき、これを解決しようとする時期 - 一家を構える時期
これまでの人生の選択にとりあえず満足し、家族を築く時期。社会的な居場所の確保や成功をめざして努力する時期でもある - 人生なかばの過渡期
「これまでの人生なにをしてきたのだろうか?」と再び生活に疑問を抱き、解決使用とする時期
これをひとつの目安として、考えてみましょう。
例えばあなたが、22歳~28歳の「大人の世界へ入る時期」にいるとします。
この時期は、住居や仕事、人間関係や家族などについて、自分の可能性を模索したり、安定した生活を構築しようと考える時期といわれています。
もちろん個人差はあります。
しかし、このような個人の発達とともに、自分の価値観が揺らぎ、人生に対する迷いが生じてくるのです。
まとめ
私自身は、仕事で悩んだときが、人生でいちばん迷ったときでした。
その経験をもとに、いろいろな方の仕事の相談を受けるようにもなりました。
もしあなたも仕事のことで迷っていらっしゃるなら「働きかたタイプ」を見つける診断を受けてみてください。