おだやかな日々のための “手書き術” 入門 第二回です。

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おだやかな日々のための “手書き術” 入門 第二回

(続き)

だって毎日、お金の心配をしなくてはいけないし、スタッフとのコミュニケーションもうまくできません。私のお店なのに、私だけ嫌われていたこともありました。しかも開業して3年目、やっと軌道に乗りかけたかなというところで、入居していたビルから立ち退きを要請されてしまったのです。ビルの立て替えのためというのがその理由でした。

実はそのころ、ある民間のリラクゼーションスクールの校長先生に誘われて、独立開業セミナーの講師をさせていただいていました。その先生は私のことを応援してくださってくれていたため、事情を話してみると、資金を出してあげるから続けてみれば、ともおっしゃってくれました。それ以外に、ホームページ制作の仕事も並行して取り組んでいました。

店舗の閉店は、人生の別れ道になりました。

かなり悩みましたが、最後には「お店をやっていた経験を活かして個人事業向けのホームページをつくる」という道を進むことに決断しました。フリーランスのウェブ制作者ということです。結果として店舗家賃と人件費がなくなったため、身軽にはなりました。借金を返す目処もつきそうです。しかし、この頃が私にとって、もっとも不安と焦りを感じた日々でもありました。

環境が自由すぎたのかもしれません。

パソコンの画像

いつ寝てもいいし、いつ起きてもいい。出勤もない、わずらわしい人間関係もない。だからこそ、たったひとりでこんなことをしていていいのかな、このまま歳をとったらどうなるんだろう、という不安が消えませんでした。目先の売り上げをあげるための仕事と、将来を見据えたうえでの取り組みは、似ているようでまったく違います。しかし当時の私は、そんなこともわかっていませんでした。要するに、仕事や人生における長期的な計画、そのための戦略というものがなかったのです。だから不安になるのも当たり前だったといえるでしょう。

そんななかで出会ったのが、「ルールにしたがって考える」というやりかたです。一般的には「フレームワーク」などと呼ばれています。これはビジネスの現場で戦略を練るときなどによく使われるようです。

ふと思い立って、これを私の個人的な悩みなどに応用してみると、効果てきめん。

びっくりするほど頭のなかが整理されて、とても晴れやかな気分になったことを覚えています。人間ですから不安を感じることはあります。しかしそれに対処するスキル、つまりフレームワークの活用法を身につけることにより、焦る必要がなくなっていきました。

確かに私は、フリーランスとして好きなことを仕事にしているといえば、そうなのかもしれません。しかしもっと高い視点でものごとを見ることができるようにもなってきました。「日々が充実していて、かつ、無理なく自然体で生きていくことができている」というような、そんな感覚です。

独自の手法として、いくつかのフレームワークを組み合わせた「頭とこころの整理法」という方法も考案しました。これはいずれ機会があれば、ご紹介したいと考えています。

というわけでここでは、このフレームワークというものを活用するための基礎的なことがらについて紹介します。ただし、一般的な内容については本屋に行けば詳しく解説されているものがありますので、ここでは「日々をおだやかに過ごすための」というテーマを設定してみました。

ちなみここでは、「フレームワーク」のことを「手書き術」と読んでいます。フレームワークというものにはいろいろな種類があり、中にはその背後にある思想やルールなどを理解すべきものもあります。

しかしここでは「手書き術」として、それをあえて簡略化させていただきました。手書きするときのちょっとしたテクニック、みたいなニュアンスです。

なんでそれが役に立つの?と感じたら、ぜひ続きを読んでみてください。あなたの悩みを解決し、希望をかなえるヒントになるはずです。

簡単、楽しい、効果的。

そんな「手書き術」のちょっとしたコツを、わかりやすくお伝えしていきます。

(続く)