独立開業15周年を個人的に記念して、いままでのことを振り返ってみます。時間が経って、書けることもあるかなあと思いますので。

15周年記念「いままでのこと」第一回

私が独立開業したのは、2004年の12月のことです。

そのそもそものきっかけには、父親の影響があります。

父は自営業をやっていて、割と自由な生活をしていました。平日の昼日中から映画を観に行ったり、仕事をほったらかしにして地域のための活動をしていたり。とはいえ、生活面で苦労をしたという記憶はありません。

思いかえせば、いろいろなところに連れていってくれたのです。父に連れられて、生まれてはじめて映画館で観たのは「スター・ウォーズ」で、四歳のことでした。ほかにも化石の採掘、高尾山の初日の出、凍った湖に丸い穴を開けて釣り糸をたらすワカサギ釣り。キャンプ場というものがなかった時代の、川沿いに勝手にテントを張っての大自然キャンプ……思えばこれらの体験が、いまの私の一部分を形づくっているといえます。

私も、いつしか自分の仕事がしてみたい、と考えるようになりました。人生における選択権を、できるだけ自分の手元に置いておきたい、そんなようなことを考えていたのです。

スター・ウォーズでもそうであるように、成長の過程において、父とは超えるべき存在でもあります。いずれは対立する運命にあり、それは私も例外ではありませんでした。しかしその過程において、父は亡くなってしまいました。

あのときの気持ちをどのように表現すればよいのかわかりませんが、これからは私が、家のなかでの父的な役割を担っていかなくてはいけないのでは、というようなことを感じつつも、身近な肉親の死をとおして、「人生は一度きりしかないんだ」ということを強烈に実感しました。

後悔しない生きかたを選択したい、とも考えるようになりました。

仕事をやめて独立への道を進んでいくことになるのは、その父が、生と死の間にあるような時期でした。

この記事を書いた人

Y.Udagawa

趣味はクラシックギターと読書。2019年は「独立15周年!」の個人的お祝いイヤー。三児の父、全員男。