プラハ国立歌劇場による「トスカ」を東京文化会館まで観にいってきました。

僕がオペラっていいな、と思うのはその複雑かつ過激な感情表現にあります。話しのスジは基本的にシンプルだし、割と突っ込みどころも多いのですが、歌と演技が一体化となったその表現が説得力と真実味を与えてくれます。

ですから、「愛する人のために人を殺しちゃう」とか「愛するがゆえにその相手を殺しちゃう」といったような、通常では感情移入できないであろう過激な表現でさえも、「もしかしたら、こんな気持ちなのかもしれない…」と、その一端を感じさせてくれるのです。

これは、オペラにしかできないことだと思いますし、いわゆる「ポップミュージック」がいかにポップなのか?というところや、「ロック」の激しさが実はそれほどでもなくて煮え切らなくてで自意識過剰である、ということがよーく分かります。

だって、ロックはやっぱり他人を殺すことができないから(でもそこがロックの魅力でもありますが)。

…というわけで、僕にとってオペラというのは最も過激、かつ複雑な音楽であり、それゆえに難攻不落、一生かけて攻略していくべき対象(ようするに、ずっと楽しめる趣味のようなもの)でもあるのです。

なんだか今日のトスカの公演のことは全然、触れられませんでしたけれども、まあ奥さんとお腹の子供と一緒にいけてよかったと、そんな感じです。