IMG 4080

この本は、ひとことで言えば、“一般的に良いとされている考えかたやものごとをあえて別の角度から見てみることにより、新たな価値観を読者に提示してくれるような” 本です。

努力しないからよい結果になるとか、持たないから自由になるとか、満たさないから豊かになるとか——そういったことばかりが書いてあり、いくつかはこのパターンありきのテーマになってしまっているような気もしますけれども——それでもなかなかに興味深く読むことができました。

よいものはつくらない。つくるのではなく「生まれる」ものである。

なんていうのはなるほど確かにそうかも…と感じましたね。

ちなみに著者の桜井章一さんという方は、 “二十年間無敗の伝説の雀鬼” と呼ばれているそうで、本書を読んでいても、なんとなく、勝負の世界で生きてきた達人的な雰囲気が随所に漂ってきます。

それがこの本の説得力の裏づけのひとつとなっているんじゃないでしょうか?

そういう意味では、この本でいわれている “努力しない・集中しない・頑張らない…” という姿勢は、達人ならではの良い意味での脱力した構え、みたいなものなんじゃないかなあ、と思います。

とはいえ、とても参考になる一冊でした。